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Xのアルゴリズム解説【2026年8月版】おすすめに載る仕組みと実際の重みを公開コードから読む

Xのアルゴリズム解説【2026年8月版】おすすめに載る仕組みと実際の重みを公開コードから読む


「Xのアルゴリズム」の解説は、長らく推測と経験則の世界でした。それが変わったのが2026年8月13日です。Xはおすすめ欄(For You)を構成するコードを大規模に公開し、スコアリングに使われる重みの実際の設定値、表示制限の判定ルール、ランキングの調整処理までが誰でも読める状態になりました。

私たちはX運用AI「SebaschaNS」を開発している会社で、公開直後からこのコードを読み込み、自社プロダクトの投稿チェックにも反映しています。このページでは、コードに書かれていることだけを根拠に、おすすめ欄の仕組みを整理します。憶測は書きません。そして、Xのコード更新を追いかけてこのページ自体を更新し続けます。ブックマークして、仕様が変わったと感じたときに戻ってきてください。

この記事でわかること

  • おすすめ欄の表示が決まる流れ(候補集め→予測→スコア→調整)
  • 各アクションに割り当てられた実際の重み(正・負の全リスト)
  • 連投が伸びない理由、リプライがリーチにならない理由などの構造的な仕様
  • 「ハッシュタグでシャドウバン」等の俗説がコード上どうなっているか

この記事の数値は、公開リポジトリに「主要な本番設定値」として記載されているものです。Xは実験を常時走らせているため、個人によって一部の値が異なる場合があります。

おすすめ欄が決まる4つのステップ

Xのおすすめ欄が決まる4ステップ。候補を集める、行動を予測する、重みでスコア化する、調整して並べる

おすすめ欄の1画面は、おおまかに次の流れで作られています。

  • 候補を集める。フォロー中のアカウントの投稿に加えて、フォロー外からも複数の検索エンジンが候補投稿を引いてきます
  • 行動を予測する。機械学習モデルが「このユーザーがこの投稿にいいねする確率」「返信する確率」「通報する確率」などを予測します
  • スコアを計算する。予測された確率に、アクションごとの重みを掛けて合計します。スコア = Σ(重み × そのアクションが起きる予測確率)です
  • 調整して並べる。同じ著者の連続を抑える減衰、フォロー外投稿の減点などを掛けたうえで、最終的な並び順が決まります

ポイントは、スコアが「実際に付いたいいねの数」ではなく「これから起きる行動の予測確率」で決まることです。フォロワーが少なくても、見た人が反応する確率が高いと予測されれば上位に出ます。逆も同じです。

実際の重み。何が評価されて、何が評価されないか

ここが今回の公開の核心です。スコア計算に使われる重みの主要な本番設定値を、正のシグナルから並べます。

Xアルゴリズムの重みの横棒グラフ。リンクコピー20.0、リプライ5.0、引用5.0、リポスト1.0、いいね0.5
アクション重み
リンクをコピーして共有20.0
リプライ(相互フォローの相手の元投稿へは +15 され実質 20.0)5.0
引用5.0
DMで共有5.0
投稿からのフォロー4.0
リポスト1.0
いいね0.5
投稿のクリック0.4
リンクを開く0.2
画像の拡大・動画の再生各 0.05
プロフィールクリック・単純な滞在0.0(現在は無効)

負のシグナルはこうです。桁が違います。

Xアルゴリズムの負の重みの横棒グラフ。通報-234.0、ミュート-58.8、興味なし-43.2、ブロック-31.2
アクション重み
通報される-234.0
ミュートされる-58.8
「興味なし」を押される-43.2
ブロックされる-31.2
見た直後にスクロールで通過される-0.02

ここから読み取れることを、運用の言葉に翻訳します。

  • 最強のシグナルは「人に送りたくなること」です。リンクコピー(20.0)とDM共有(5.0)は、誰かに教えたくなる情報密度への評価です。いいね(0.5)はその40分の1しかありません
  • 会話が中核です。リプライと引用(5.0)はいいねの10倍。さらに2026年7月から、相互フォローの相手の元投稿へのリプライは4倍の20.0にブーストされています。フォロワーと相互フォローになり、返信が来る投稿を書くことが現在の最大のレバーです
  • 通報の-234という数字は一見異常ですが、通報が起きる基礎確率はいいねの1000分の1以下なので、重みで補正されています。「通報1件でいいね468件が帳消し」という換算はXがコード内の注記で明確に否定しています
  • プロフィールクリックと単純な滞在時間の重みは現在0です。「プロフに誘導すれば伸びる」は少なくとも直接は効きません

構造的な仕様。知らないと誤解する4つ

連投は2本目から半減する

同一著者の減衰の図。1本目100%、2本目62.5%、3本目43.75%、下限25%

同じ画面に同じ著者の投稿が並ぶと、2本目は62.5%、3本目は43.75%とスコアが減衰し、下限は25%です。連投の後半が伸びないのはペナルティではなく、この重複抑制です。なお「1日◯投稿まで」というハードリミットはコード上存在しません。

リプライとリポストはリーチの手段にならない

フォロー外ユーザーへのおすすめ配信では、リプライとリポストは候補の段階で一律に除外されます。フォロー中のユーザー向けでも0.75倍に減点され、おすすめの検索エンジンにもリプライは登録されません。つまりリプライは、それ自体が拡散する手段ではなく、相手との関係と会話のシグナルを作る手段です。リプライで露出を稼ぐ戦略はコードの構造と噛み合っていません。

フォロー外への配信は最初から0.75倍

フォロワー外のタイムラインに出るとき、スコアは一律0.75倍されます。フォロワー外に届きにくいのは全アカウント共通の仕様で、異常ではありません。表示制限(いわゆるシャドウバン)はこれとは別の仕組みです。詳しくはシャドウバンの確認方法の記事で解説しています。

小さいアカウントには探索ブーストがある

フォロワー1,000人以下・閲覧数1,000未満のオリジナル投稿は、スコアが上位85%に入っていれば、1リクエストにつき1件だけ15〜16位相当まで引き上げられる仕組みがあります。また、投稿から24時間でフォロワー数の3%への到達を目標とする探索配信の設定値も確認できます。新規アカウントの投稿が最初の1,000インプレッションまで意外に届くのは、この設計のためです。ここで反応の質が良ければ次の配信につながります。

俗説をコードで検証する

解説記事やスペースでよく聞く俗説を、コード上の事実と突き合わせます。ここはこのページの定点観測で今後も追加していきます。

  • 「ハッシュタグを付けすぎるとシャドウバン」→ ハッシュタグ数への固定ペナルティはコード上存在しません
  • 「長文・短文どちらが有利」→ 投稿の文字数への固定ペナルティも加点も存在しません。本文のテキストはスコアリング側に渡されてすらいません
  • 「通報1件=いいね468件分のマイナス」→ Xがコード内で名指しで否定した誤読です。重みは生の件数ではなく予測確率に掛かります
  • 「電話番号認証で信用が上がる」→ アカウント信用スコアの入力はフォロー関係と直近の反応のグラフだけで、電話・メール認証・アカウント年齢は入力にありません
  • 「画像を付けると加点」→ 画像・動画の展開への重みは0.05で、加点というほどの効果はコード上確認できません。動画の視聴評価が効くのは10秒以上の動画のみです
  • 「ベストな投稿時刻がある」→ 時刻への直接の重みはコードにありません。読者が起きている時間に投稿するのが合理的、以上のことはコードからは言えません

一方、俗説ではなく実装が確認できたものもあります。AIっぽい量産文章をスコア化する項目(slop_score)は実在します。コピペ返信の検出フラグも実在します。この2つはリーチに実害があるので、AI文章をそのまま配る運用は避けたほうがいい。私たちがAIツールの会社としてこれを書くのは変な話ですが、コードがそうなっている以上、そう伝えるべきだと考えています。

よくある質問

アルゴリズムはどのくらいの頻度で変わりますか?

重みの設定値は継続的に調整されています。実例として、相互フォローのリプライへのブーストは2026年7月10日にA/Bテストが始まり、13日に+20で広域展開、24日に+15へ減額と、2週間で3回変わりました。だからこのページは定点観測型にしています。

いいね回りやフォロー回りは効果がありますか?

自分が押すいいねは自分の投稿のスコアに直接は影響しません。ただし、スパム的なアカウントへのフォローや反応は自分の信用スコアに悪影響があります。誰と繋がるかは数字より質で選んでください。

Premium(認証)に入るとおすすめに載りやすくなりますか?

スコアへの直接の加点はコード上確認できません。ただし認証はアカウント信用の初期値や一部の自動的なスパム処罰の免除条件に組み込まれており、防御面での意味はあります。

結局、何をすれば伸びますか?

重みの並びが答えです。保存して人に送りたくなる情報を、返信したくなる形で、相互フォローの関係を育てながら出し続けること。いいね集めの小技はコード上、報われない設計になっています。

このページの更新方針

Xの公開リポジトリの更新(重みの変更・新しい仕組みの追加)を定期的に確認し、変更があればこのページに反映します。更新内容は下の更新履歴に日付つきで残すので、差分だけ追いたい方はそこを見てください。

アルゴリズムに沿った投稿を、仕組みで作る

ここまでの内容を毎回の投稿で意識し続けるのは、正直、大変です。私たちが開発しているX運用AI「SebaschaNS(セバスチャンス)」は、この記事で書いたアルゴリズムの実装を投稿チェックと文面生成に組み込んでいます。あなたの過去投稿から文体を学習して「AIっぽくない、自分の投稿」を作ることに特化したツールです。興味があればサービスページをご覧ください。

本記事は、2026年8月13〜14日に公開されたxai-org/x-algorithmリポジトリの記述に基づいています。重み等の数値は「主要な本番設定値」として公開されているもので、実験により個人差がある場合があります。

最終確認日・更新履歴

  • 2026年8月18日:xai-org/x-algorithmリポジトリ(2026年8月13〜14日公開)の記述をもとに新規作成
  • 2026年8月17日:重みの本番設定値、同一著者減衰、探索ブースト、リプライ・リポストの扱いをコードで確認

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