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仕事の材料をAI投稿に使う前に|公開情報と渡さない情報を分ける
X運用の知識

仕事の材料をAI投稿に使う前に|公開情報と渡さない情報を分ける


仕事のメモからX投稿を作りたい。でも、顧客との会話や社内の数字も一緒に書かれている。少人数の会社で発信を担当していると、投稿の材料と仕事上の記録を切り分けるところで迷うことがあります。

資料ごとに公開状態と共有条件を確認し、氏名・顧客情報・内部数値などをそのまま入力しない。削った後も、相手の特定や意味の変化が起きないか読み直し、不明な材料は保留する。これを本稿の進め方にします。

できあがるのは、AIに渡す範囲を決めたシートと、公開してよい材料だけを取り出した入力文です。顧客名を消すだけで安全と判断したり、個別の法的な可否を保証したりする方法ではありません。

使いたい資料の出所と公開状態を確認する

まず、元メモをAIへ貼り付けず、手元で材料を分けます。一つのファイルでも、公開記事の要点、社内の予定、他者の発言が混在していれば、別々の材料として扱ってください。

確認したいのは「インターネットにあるか」だけではありません。誰の情報か、どこまで公開されているか、今回の外部AIへの入力と投稿での利用が認められているかを分けて書きます。公開済みでも利用条件が分からない資料は、先へ進めません。

公開状態と共有条件を確認した材料を入力候補へ進め、確認が不足する材料を保留する分岐図

たとえば自社の公開記事なら、記事名・URL・使いたい箇所・確認日を手元に記録します。他社の資料なら利用条件も確認します。社内資料や顧客とのやり取りは、共有フォルダで読めることを外部への共有許可と読み替えません。

IPA「AI利用者のためのセキュリティ豆知識」の11ページは、クラウドAIに営業秘密を入力しないことや、サービス規約・利用時設定の確認を挙げています。利用するサービスについて、自社の利用方針と共有条件を確認してから材料を選びましょう。

公開済み・共有確認待ち・使わないに分ける

本稿では、材料の置き場所を三つに分けます。

  • **公開済み:**公開元と利用条件を確認できた材料。使う箇所を絞り、固有情報と意味を次に確認します。
  • **共有確認待ち:**公開状態、他者の許可、外部AIへの入力可否などが不明な材料。確認できるまで入力候補から外します。
  • **使わない:**秘密情報、今回の投稿に不要な顧客情報、公開しないと決めた社内情報。言い換えて混ぜず、今回の入力から除きます。

「公開済み」は、何でも入力してよいという判定ではありません。次の入力範囲シートを材料ごとに一つ作り、共有条件と除外後の内容まで確認します。これは本稿独自の編集用シートです。

次の材料にも使える入力範囲シート

  • **材料・出所:**資料名、作成者、公開元URLまたは手元の記録場所、確認日。
  • **公開状態:**公開済み/共有確認待ち/使わない。判断した箇所や理由も記録。
  • **共有条件:**外部AIへ入力することと、投稿に使うことの条件をそれぞれ記録。不明なら誰に何を確認するか。
  • **除外する情報:**氏名、顧客名、連絡先、内部数値、未公開の日付、他者の発言など、実際に外す箇所。
  • **残す事実:**元資料で確認でき、今回伝えるために必要なことだけ。自分の意見は別欄へ。
  • **残る特定リスク・意味の変化:**地域・業種・時期などの組合せで相手が分からないか。実施者、対象、時制、断定の強さを変えていないか。
  • **保留理由と確認先:**分からない点、担当者、返答まで使わない範囲。保留がなければ「なし」。

シートそのものも、入力する材料と手元に残す管理記録を分けます。除外した顧客名や、共有確認先の連絡先までAIへ渡す必要はありません。

固有情報を除き、意味の変化を確認する

ここからは説明用の架空例です。企業・資料・条件はすべて架空で、実顧客の記録やAIの実出力ではありません。同じメモを使い、どの情報を除き、どの事実を残すかを比べます。

手元の元メモ

自社の公開記事「依頼前にそろえる三つの条件」には、目的・締切・確認窓口を一枚にまとめる方法を書いた。この記事の要点は、社内の利用方針上、外部AIへの入力と自社投稿での再説明に使ってよい。先週、北町の顧客A社の田中さんに依頼され、同社の発売前商品について相談した。相談メモには、予算80万円、社内の確認窓口を置く予定、会議での発言が残っている。公開事例にしてよいかは、まだ確認していない。自分は、細かな手順より先に依頼の条件をそろえたいと思う。

このメモには、自社が公開した方法、非公開の相談記録、本人の考えが混ざっています。「顧客A社」「田中さん」を削っても、地域・時期・発売前商品・予算・会議の発言は残ります。本稿の方法では、この相談記録全体を今回の入力から外します。

架空メモから顧客名・内部数値・未公開相談を外し、公開記事の方法と本人の考えを残す比較図

同じメモを三つの材料に分けた記入例

材料1:自社の公開記事の方法

  • 出所:自社公開記事「依頼前にそろえる三つの条件」。手元の出所記録に掲載先と確認日を残す。
  • 公開状態:公開済み。
  • 共有条件:外部AIへの入力、自社投稿での再説明を認める社内方針を確認済み、という例の設定。
  • 除外情報:顧客相談と結び付ける地域・時期・商品・予算。
  • 残す事実:依頼前に、目的・締切・確認窓口を一枚にまとめる方法を公開記事で説明している。
  • 特定・意味の確認:顧客の実施事例として書かない。「方法の説明」を「成果が出た事例」に変えない。
  • 保留理由:なし。この材料だけを入力候補にする。

材料2:顧客相談の記録

  • 出所:顧客との相談メモ。
  • 公開状態:非公開。公開事例の許可は共有確認待ち。
  • 共有条件:外部AIへの入力と投稿利用を確認できていない。
  • 除外情報:顧客名、担当者名、地域、時期、発売前商品、予算、内部予定、会議の発言を含む相談記録全体。
  • 残す事実:今回の入力には残さない。
  • 特定・意味の確認:顧客名だけを伏せた相談事例へ置き換えない。
  • 保留理由:共有条件が不明。記録の管理担当者に利用範囲を確認するまで、今回の投稿から外す。

材料3:本人の考え

  • 出所:元メモの「細かな手順より先に依頼の条件をそろえたい」という本人の記述。
  • 公開状態:まだ投稿していない、自分の考え。
  • 共有条件:他者の発言や非公開相談を根拠にせず、本人がこの考えを入力・公開に使うと決めた、という例の設定。
  • 除外情報:顧客の評価や会議での発言。
  • 残す内容:細かな手順より先に、依頼に必要な条件をそろえたい。
  • 特定・意味の確認:本人の意見として残す。「誰でも必ず成果が出る」という推奨へ広げない。
  • 保留理由:なし。

削除後の意味を、一文ずつ確かめる

削る前の「顧客の社内窓口を置く予定」を「確認窓口を置いた」へ変えると、予定が実施済みになります。「公開記事で方法を説明した」を「顧客がこの方法で改善した」へ変えれば、主語と結果が変わります。情報を減らす作業と、事実を作り直す作業を混ぜないでください。

固有情報を除いた後は、誰が/何について/いつの状態で/どこまで言っているかを元資料と照合します。削ることで根拠がなくなる一文は、一般論に変えて残すのではなく、その一文を外すか保留します。

入力と公開前チェックを分ける

今回AIへ渡す材料は、公開記事の方法と、本人が使うと決めた考えだけです。手元の入力範囲シートから、次のように入力用の文を別に取り出します。

今回使う材料

自社の公開記事では、仕事を依頼する前に、目的・締切・確認窓口を一枚にまとめる方法を説明している。

自分は、細かな手順を伝える前に、依頼に必要な条件をそろえておきたいと考えている。

表現の条件

方法の説明と本人の考えを分ける。元の材料にない顧客事例、他者の発言、数値、実施結果を加えない。足りない情報を推測で補わない。

元メモ全体を渡して「機密部分を消してください」と頼むのではなく、手元で取り出したこの範囲を使います。除外一覧や相談記録を、指示文の補足として添え直さないことも確認してください。

入力の準備ができた後は、生成された文章を元の材料と比べる作業へ進みます。公開してよい材料に絞ったことだけで、投稿案の内容まで正しくなるとは判断しません。下書きの具体的な照合は、AIでX投稿を作る方法で扱っています。企画から公開確認までの担当を決めたい場合は、AIと人のX運用の分担を参照してください。

不明な材料を保留して公開材料だけにする

最後に、AIへ渡す入力文だけを開いて、三つを確認します。

  • **範囲:**出所と共有条件を確認した材料だけで構成できている。手元の管理記録や除外情報を添え直していない。
  • **特定:**氏名以外にも、地域・業種・時期・出来事など、相手を推測できる情報が残っていないか見直した。
  • **意味:**主語、予定と実施、方法と結果、本人の意見と他者の発言を変えていない。

入力範囲・相手の特定・意味の一致の三点を確認し、一つでも不明なら保留、確認できれば入力候補にする図

一つでも不明なら、その材料を保留欄へ戻します。残った公開材料だけで今回の主題を説明できれば、そこから始められます。顧客事例が欠かせない主題なら、許可を確かめるまで作成を待つか、公開記事の方法を説明する別の主題に変えましょう。

この例では、顧客相談を保留したまま、自社の公開記事の方法と本人の考えを入力用に取り出せました。次の一本でも、まず一つの材料について入力範囲シートを埋めてみてください。

SebaschaNSの公開ガイドでは、短いメモのテーマや要点をもとに投稿案を作り、人が確認・編集する流れが案内されています。本稿の入力範囲シートは独自の編集方法で、サービスの自動判定機能ではありません。使ってよい材料を用意した後の投稿づくりを検討したい方は、公式サイトで案内を確認できます。

SebaschaNS公式サイトで投稿づくりの流れを確認する


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