
X投稿でAI利用をどう説明する?明記する範囲を用途とリスクで決める
AIで投稿案を作ったら、毎回「AIを使いました」と書くべきか。それともプロフィールに一言あればよいのか。説明の範囲で迷うときは、文章の下書き、画像生成、事実判断、人物・出来事の再現を分けて考えます。
本稿では、読者が人の体験・判断・実写だと誤認し得る場合や、利用規約・社内方針が表示を求める場合に、投稿や継続して見える場所で具体的に説明する方法を提案します。条件が不明なら、公開を保留します。
目指すのは、次の投稿について「何にAIを使い、誰が確認し、どこに何を書くか」が一行の台帳で説明できる状態です。以下の分岐図・台帳・文案例は本稿の編集提案です。一律の法的義務や、個別の権利・規約への適合を判定するものではありません。
AIを使った工程と最終判断者を分ける
最初に、公開する文章や画像のうち、AIが作った部分を挙げます。「AIを利用」だけでなく、「自分のメモから文章の下書きを作った」「店内のイメージ画像を生成した」と書けば、説明対象を絞れます。
次に、事実や採用する表現を最後に確かめた人を決めます。一人で運用しているなら自分です。確認していない段階で「人が確認済み」と書かず、未確認のまま残してください。
SebaschaNSの公式ガイドでは、AIが生成した投稿案を編集画面で確認・編集するところまでを案内し、下書き保存や投稿は別の手順として扱っています。この確認の段階で、文章だけでなくAI利用の説明も一緒に見直す方法が考えられます。AIで新規投稿案を作り、内容を確認する方法
AIへどの仕事を渡すかという分担自体は、X運用はどこまでAIに任せるかで扱います。ここでは、読者への伝え方を決めます。
読者が何を誤認し得るか確認する
用途の名前だけで表示の要否を決めず、「この投稿を見た人は、何を本物だと思うか」を考えてください。本稿では次の四つを確認の入口にします。これは危険度の順位や点数ではありません。
- 文章の下書き:AIが補った感想や体験を、自分が実際に感じた・経験したこととして読まれないか。
- 画像生成:店内、商品、利用風景などが、実際の写真や提供内容と受け取られないか。
- 事実判断:AIが出した数字や結論を、人が根拠に当たって検証した事実として示していないか。
- 人物・出来事の再現:生成した顔、声、場面が、その人の実際の発言や現実の出来事に見えないか。

用途の違いから、読者が本物だと思いそうな対象を探します。危険度を数値化した図ではありません。
たとえば、AIに文章を整えてもらっただけでも、原稿に実在しない「お客さまの声」が加わっていたら、説明文を添えて終わりにはしません。本稿の手順では、まずその内容を除くか、確認できる材料に戻します。「AI作成」という表示を、事実確認の代わりに使わないためです。
規約・社内方針・媒体別の条件を確認する
説明を考えるときは、生成に使うサービス、投稿先、所属組織の方針を分けて確認します。対象が文章か画像か動画・音声か、どこにどう表示する指定があるかも記録してください。
消費者庁の「AI利活用ハンドブック~生成AI編~」は、画像生成サービスや投稿先の利用規約等によって、生成AIで作成した画像である旨の明記を求められる場合があると注意しています。ここでの対象は画像と規約等の条件であり、すべてのAI補助文章に一律の表示義務があるという説明には広げません。消費者庁の資料(画像生成サービスの注意点、6ページ)
Xの現行「Authenticity」では、真正なものとして示された重大で欺瞞的な加工・捏造等のメディアで、公共の問題について広範な混乱を招く、公共の安全に影響する、または深刻な被害を生み得るものを禁止対象として説明しています。人物や出来事を再現する場合は、この条件も原文で確認してください。AI利用を明記すれば投稿が認められる、という保証には使えません。X公式「Authenticity」
台帳には、確認したURL、確認日、対象の媒体、該当する条件を残します。条項の適用や権利が判断できなければ「不明」と記し、担当者や適切な相談先に確認するまで公開を保留するのが本稿の運用案です。
説明する場所と具体的な文言を決める
規約や社内方針に場所・文言の指定があれば、その条件を先に確認します。指定がない場合は、投稿ごとに説明すべき内容と、アカウント全体の継続方針を分ける方法を提案します。
- その画像や投稿だけで誤認しそうな内容は、投稿本文や画像内など、その内容の近くで説明します。
- 継続的な下書き支援の方針は、プロフィールや固定した案内などにまとめる方法があります。ただし個別の画像・体験についての説明まで省けるとは決めつけません。
- 必要な説明を置けない、条件がわからない場合は、素材や投稿案を見直し、確認できるまで止めます。

規約の指定を先に確認し、個別の誤認と継続方針で説明場所を分けます。不明点があれば公開を保留します。
次の文言は、その内容が実際の作り方と一致する場合だけ使う架空の例です。
- 継続方針の例:「投稿文の下書きにAIを利用しています。事実と最終的な表現は運営者が確認しています。」
- 画像の説明例:「この画像はAIで作成したイメージです。実際の店舗を撮影したものではありません。」
- 再現場面の説明例:「この場面はAIによる架空の再現です。本人の実際の発言・行動を記録したものではありません。」
「AI使用」の一語で済ませるより、使った部分と、実物・本人の体験との違いを明確にするのが本稿の方針です。ただし、例文を添えるだけで素材の利用可否が決まるわけではありません。権利や事実が不明なら、文言を整える前に確認へ戻します。
調査の「説明意向」と義務を分ける
ベイワークスの2026年6月19日のインターネット調査では、経営者・役員、自営業、自由業500名のうち、事業や仕事でX運用に関与する80名に、生成AIを使う場合の顧客・見込み客・フォロワーへの伝え方を尋ねています。
基本的に明示した方がよいとする回答は28.75%、重要な投稿や専門性に関わる投稿で明示した方がよいとする回答は28.75%、問われた際に説明できればよいとする回答は13.75%で、合計71.25%でした。
この80名には、生成AIを日常的・時々利用していない回答者も含まれます。これは当該設問への意向であり、「AI利用者の71.25%が毎回明記している」という実施率でも、X利用者全体の意見でもありません。説明方針を考える参考にとどめ、義務の根拠には使いません。調査方法・設問別の結果
台帳を一行埋め、不明点があれば公開を止める
次は、店内のイメージ画像をAIで作ったという架空の記入例です。実在する店舗やSebaschaNSの機能画面ではありません。

記入例は架空です。「確認済み」に見せず、未確認の項目と公開を止める条件を残します。
この例では、用途は「店内イメージ画像」、最終判断者は「店主」、誤認対象は「実店舗の写真」です。説明場所は「投稿本文と画像内」を候補にしていますが、規約確認が未完了なので、公開は保留です。説明文を先に用意できても、確認が済んだ扱いにはしません。
自分の投稿では、次の項目を一組で記録してください。
- 用途:文章・画像・判断・再現のどこにAIを使ったか。
- 最終判断者:内容と公開を最後に確認する人。
- 誤認対象:読者が実写、本人の体験、確認済みの事実だと思いそうな部分。
- 規約・権利確認:参照URL、確認日、適用条件、未確認事項。
- 説明場所と文言:実際の作り方と一致する説明。
- 停止条件:事実・権利・規約が不明、説明と素材が矛盾する場合など。
最後に投稿本文、画像、プロフィール等の案内を並べ、同じ作り方を説明しているか確かめます。どれかが違えば直し、未確認の項目は保留のまま残します。
まずは次の投稿一本で、この台帳を埋めてみてください。文章案を作る段階から公開前の確認までの支援を知りたい方は、SebaschaNS公式サイトをご覧ください。
公式情報の確認日:2026年9月21日。図・台帳・説明文の例は本稿の編集提案です。法務・権利の個別判断は扱いません。